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島根企業5社も出展!!Medical Fair Thailand イベントレポート


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島根企業5社も出展!!Medical Fair Thailand イベントレポート

こんにちは。島根ビジネスサポートオフィス柴田です。

 今回は、2023年9月13日(水)から15日(金)の3日間にわたり、タイ・バンコクのBITECにて開催された、東南アジア最大級の医療関連の展示会、「Medical Fair Thailand 2023」についてレポートをいたします。

 Medical Fairは、バンコクとシンガポールで一年ごとに交互に開催地を変え行われる、東南アジア最大級の医療及びヘルスケア関連の展示会です。今回はコロナの影響もあり、2019年以来約4年ぶりにバンコクで開催されることとなりました。

 主催者の発表によると開催期間3日間の来場者数は、世界の74カ国から合計10,048人の来場者を記録し、そのうち訳40%が東南アジアからの来場者でした。出展企業も40カ国から約800社と、2019年の来場者11,525人、出展企業900社にはおよびませんでしたが、コロナ前に近い基準の成果を上げました。上の数字からも国際的、特に東南アジアの中でも注目度の高い展示会だと言えます。

 このMedical Fair Thailandには、世界の22の国と地域が出展し、日本からも島根県を含む4の自治体(島根県、東京都、福島県、神戸市)が出展しました。島根県はしまね産業振興財団としてブースを出展し、計5社の島根県企業が出展しました。5社のうち4社は実際に企業の方も来泰し、ブースに立って自社の製品、サービスを来場者へ紹介いただきました。

島根ブース出展企業5社概要

出展企業(50音順)出展製品・サービス
株式会社アルプロンプロテインおよびプロテインドリンクの製造販売。
株式会社SKSS高齢者向けの介護予防教室の運営。
株式会社ERISASupport Brain – AIによる認知症将来リスク予測プログラム。
関屋補綴歯科工房インプリント・義歯の技工、補綴装置の製造。
モルツウェル株式会社全国高齢者施設向け調理済み食品の製造販売。

 会期中は多くの外国企業がブースに立ち寄り、島根企業の皆様と情報交換や具体的なビジネスの話をされたりと、タイを含む東南アジアについての情報収集や展開の可能性について検討をいただく絶好の機会となりました。3日間で海外企業計100社以上が出展企業5社と名刺交換をし、そのうちの複数の外国企業は高い関心を持ち、展示会終了後もオンラインでの商談を継続、協業の可能性を協議しています。

 実際にバンコクへ渡航された4社様は展示会への出展だけでなく、しまね産業振興財団の企画によりバンコクにある病院2院への視察も実施をしました。

 視察を受け入れていただいた、プリンス・スワンナプーム病院(Prince Hospital Suvarnabhumi)およびチュラボーン王立病院(Chulabhorn Hospital)では、病院内の見学ツアーを組んでいただいた他、病院の概要の紹介やタイの医療に関するプレゼンテーションをいただき、タイの医療に関する生の声を聞く貴重な機会となりました。

 タイとシンガポールはそれぞれ、東南アジアでトップの高齢化国であり、2022年の両国の65歳以上の高齢者の割合は、タイで15.21%、シンガポールで18.4%となっています。日本の同年の数字は29.1%であるため、比較すると大きな差がありますが、高齢者の割合は日本を上回る速度で急速に上昇しています。このため、両国において高齢者ケアや高齢者向けのサービスの質の向上は喫緊の課題となっています。

 一方で、両国の医療水準は世界的に見ても非常に高い水準にあり、メディカルツーリズムの目的地として、世界中から患者の呼び込みに成功しています。

 両国の医療水準が高水準である1つの基準として、JCI(Joint Commission International)認証があります。1994年に第三者の視点から医療施設を評価することを目的に設立された国際非営利団体JCI審査を行うものであり、患者の安全性が担保されているか、高品質な医療が提供されているか、院内に継続した改善活動が行われる仕組みがあるか、を評価するもので、世界の中で最も厳しい基準を持つ第三者評価です。

このJCI認証を受けている医療機関の数がJCIのウェブサイトから確認できますが、認証機関の数は、日本が31に対してタイは61と、倍近くの数を有しています。今回視察を行ったプリンス・スワンナプーム病院(Prince Hospital Suvarnabhumi)も同認証を受けた病院の1つです。また、シンガポール国内の認証機関は5と少ないですが、前提として医療機関の数が29と少なく、国内の約6分の1の機関が認証を受けていることを考えると非常に優れた数字と言えます。JCIの認証機関数は1つの基準にすぎませんが、医療において両国が東南アジア、ひいては世界の中でも高水準を保っているのは間違いありません。

最後に

 冒頭で述べた通り、このMedical Fairはタイとシンガポールで毎年交互に行われる展示会です。次回2024年は展示会名を「Medical Fair Asia 2024」とし、シンガポールのMarina Bay Sandsにて、9月11日から13日の3日間にわたり開催され、出展企業の受付も開始されています。また、少し先の話になりますが、2025年のMedical Fair Thailandの開催日程も9月10日から12日で発表されています。

 医療やヘルスケア分野で事業を行う企業の皆様にとって、展示会が行われるタイやシンガポールだけでなく、東南アジアの周辺国やアジア諸国、欧米の企業からも注目を集める「Medical Fair」は、世界に向けて製品やサービスを発信する絶好の機会であるといえます。

 海外展開への第一歩として出展を検討されてみてはいかがでしょうか。

Medical Fair Asia 2024 公式サイト:https://www.medicalfair-asia.com
Medical Fair Thailand 2025公式サイト:https://www.medicalfair-thailand.com



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