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タイにおける日本のポップアップストア及び展示会


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タイにおける日本のポップアップストア及び展示会

こんにちは。アジア・アライアンス・パートナーのタイ人スタッフ、バンブーです。

 日本と言えば、漫画やアニメなどポップカルチャーが有名であり、日本を世界に知らしめるきっかけとなっています。外国人はこれらのコンテンツを通じて、日本の文化、思想、信念を学ぶことができます。新型コロナの収束後、日本の漫画やアニメなどをタイ国内で PR するために、様々な展覧会やポップアップストアが開催されています。今年の 6 月には、人気アニメ「Spy × Family」のポップアップストアと「妖怪大行進―日本の異形のものたち」展が開催されましたので、見学してきました。この記事ではこれらのイベントについて紹介いたします。

イベント名: SPY×FAMILY POP UP STORE THAILAND

  • 開催期間: 2024 年 5 日 1 日〜6 月 30 日
  • 開催場所: MBK Center(バンコク)

「SPY×FAMILY POP UP STORE THAILAND」は、人気アニメ・漫画シリーズ「SPY×FAMILY」のポップアップストアです。このイベントは、約 2 ヶ月にわたりバンコクで開催され、ファンが作品の世界観を楽しむための様々なコンテンツや商品が用意されました。

「SPY×FAMILY」は、遠藤達哉による同名マンガで、アニメ化もされているコメディ作品です。コミカルな要素と緊張感のあるストーリー展開により、タイでも幅広い層に支持されています。

ポップアップストアの特徴

  • 限定グッズ: SPY×FAMILY のキャラクターをモチーフにした限定グッズが販売されます。フィギュア、キーホルダー、T シャツなど、タイ限定グッズも複数販売されていました。
     
  • 展示コーナー: アニメやマンガのシーンを再現した展示が設けられ、ファンが写真を撮って楽しめるフォトスポットとなっています。
     
  • 特典イベント: 購入額に応じた特典が用意されており、限定ポストカードやサイン入りポスターなどがもらえるチャンスがあります。

イベントの見どころ

  • フォトブース: SPY×FAMILY の世界観を再現したフォトブースが設置されており、来場者はキャラクターと一緒に写真を撮ることができます。
     
  • コスプレイベント: 特定の日にはコスプレイ

 前述の通り、「SPY×FAMILY」はタイでも非常に人気のある作品です。ユニークなストーリーと魅力的なキャラクター、アニメ化の影響、積極的なマーケティング活動が人気の要因です。家族愛や友情といった共感を得やすいテーマも、多くの人に受け入れられる要因となっています。「SPY×FAMILY POP UP STORE THAILAND」は、ファンにとって作品の世界観を身近に感じられる貴重な機会となります。

 続いて、国際交流基金が開催した「妖怪大行進―日本の異形のものたち」展を見ていきましょう。

展覧会名:妖怪大行進―日本の異形のものたち

開催場所:TCDC Bangkok、 Gallery FL 1、The Grand Postal Building(バンコク)
開催期間:2024 年 6 日 15 日〜7 月 28 日、10:30 時〜19:00 時(月曜日休館)

 国際交流基金バンコク日本文化センターで開催されている「妖怪大行進―日本の異形のものたち」展は、
国際交流基金が、クリエイティブ・エコノミー・エージェンシー(Creative Economy Agency; CEA)と共同
開催しているイベントです。

 日本妖怪博物館の湯本豪一名誉館長が監修したこの展覧会では、絵巻や錦絵を中心に、おもちゃや映
画などを通して現代まで広がる日本の妖怪文化が紹介されています。展示されている作品や資料から、日本
では妖怪がどのように描かれ、そして時代と共にどのように変遷してきたのかを詳しく知ることができます。

 特に目を引いたのは、妖怪が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する華やかな妖怪絵巻でした。特に有名な百
鬼夜行絵巻は、その名称の通り、幾多の妖怪たちが生き生きと描かれ、まるで動き出しそうな迫力でした。古く
から描き継がれてきた作品に加え、新しい画題の多様な妖怪絵巻も多く展示されており、その豊かな想像力に
圧倒されました。

 次に訪れたのは、江戸時代に発展した木版印刷の技術がもたらした極彩色の妖怪世界です。多色刷りの
錦絵は、その鮮やかな色彩と細部まで描かれた妖怪たちの姿が、見る者の心を捉えました。これらの錦絵が当
時の人々にどれほど親しまれ、妖怪が身近な存在となっていたかがよく分かる展示でした。

 さらに進むと、妖怪が人々の遊びの中に浸透していった様子が紹介されていました。双六やカルタ、おもちゃ絵
などに描かれた愛嬌のある妖怪たちは、子供たちにも強く支持されていたことが分かります。怖さが和らぎ、親し
みやすい存在となった妖怪たちの姿を、微笑ましく感じました。

 最後に訪れたのは、現代まで受け継がれる妖怪文化の展示でした。明治時代以降、妖怪は学問としても体系的に論じられるようになり、一方で漫画やアニメ、ゲームといった現代のメディアにも登場しています。これにより、妖怪文化は世代や国を超えて広がり続けていることが実感できました。

 今回の展示の中で特に印象に残ったのは、妖怪たちが描かれた絵巻や錦絵の美しさと、その多様な表現で
す。古代から現代に至るまで、日本の妖怪文化がどのように発展し、人々の生活や信仰と結びついてきたのか
がよく分かる展示でした。また、現代の映画や玩具に登場する妖怪たちの姿を見ることで、妖怪文化が今なお
生き続けていることを実感しました。

最後に

どちらのイベントも、異なる角度から日本の文化を深く体験することができ、大変満足のいくものでした。「SPY×FAMILY」のポップアップストアでは現代の人気作品の魅力を存分に味わい、「妖怪大行進」展では伝統文化とその進化を感じることができた素晴らしい体験でした。



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